Magewell Ultra Encode HDMI ざっくりレビュー

 Magewell Ultra Encode HDMI ざっくりレビュー
2022-03-01

■購入理由
複数サイトへ同時配信を何かのサービスではなく、ローカルの機器側で対応できればと思い購入
用途としては、複数サイト、バックアップサイト、ローカル共有など
 


■購入前印象
本体側に設定ボタンや液晶がない分、Webインターフェイスのでき次第では
設定がめんどくさいかもしれない・・・・
ただ、6サイト同時はそれでも魅力と感じる
 
 

■セット内容
セット内容
・Ultra Encode HDMI
・USB2.0 Type A to B ケーブル
・HDMI ケーブル
・Wi-Fi アンテナ[SMA]
・T字ブラケット
・電源アダプタ
・各種電源コネクタ x4種
・説明書

セット内容としては十分かと思います。
T字ブランケットでカメラ三脚などに搭載可能となる。
 
[ざっくりまとめた?資料]
 
 

個人的にはUSB電源はType-Bではない方がいいのですけど(汗
ただ、通信と電源との区別などを考えれば、ありとも言える
別途長さなどを調整したケーブルを探すのにType-Bは意外と苦労する
 
 

 

■本体の質感
金属製ボディで、排熱効果も高く
絶えずエンコードを行なっているので、効果としては高い
ただ、夏場の直射日光などには注意が必要な部類ではある。
WifiアンテナはSMA接続なので、拡張自体はわりと可能ではある。
このため、遠距離での通信も工夫次第では対応できる。
 
 

 

■良い部分
1.言わずもがな6つ同時配信
2.ネットワークを最大3種類に分けて配信が可能
3.NDI等ローカルネットワーク共有がある
4.Webインターフェイスがわりと優秀
5.USB電源で動作
 
[ざっくりまとめた?資料]
 

補足
1.言わずもがな6つ同時配信 について
条件が少し微妙なものもあるが、基本的に6ストリーム可能
次の「2.ネットワークを最大3種類に分けて配信が可能」と合わせることにより、
複数のネットワークを利用した配信が行えるので、
もしもの時にバックアップ配信を別のネットワークでカバーできるのは
単体機器としてはかなりの強みとなる。
微妙な部分として、RTMP/RTSP/NDIなどは1つの実行までとなる。
 
[選択可能なサービス]

その他として、USB電源駆動するため、モバイルWifiなどと組み合わせることで
屋外にいながら、複数ストリームできるということも可能ではある。
 
[USB Type-AにAndroid端末を接続テスト]
 
Android端末側はUSBデザリングとして反応はするものの、本体側はモバイルモデムとしては
認識しておらず、ネットワークは有効とならなかった・・・・
ただ、ここら辺はファームウェアのアップデートで対応可能な部分ではあるので、
対応される可能性もあるかも?
 
[Web管理画面サンプル]
 
 
 

■悪い部分
1.6ストリーム個別エンコードではない(2エンコード
2.物理操作がない
3.Web画面がスマホに対応していない(操作自体は可能)
4.配信画質は実写向き

補足
エンコードは2つ実施され、それぞれを各ストリーミングで使用する。
つまり、解像度/ビットレートは2種類となるので、
6つ全く異なる解像度/ビットレートではできない
またサブ(2つのうち片方)は最大720pとなる。
さらにNDIは360pの制限がある。

Web画面は現状ではPCやタブレット向けの画面構成となっており、
スマートフォン用などには対応していない
そのため、操作がしずらい部分がある。
また、咄嗟の操作もWeb画面となるとややなれが必要かと
物理操作ボタンは価格的に一気に向上してしまうので、ある程度は致し方なしか・・・・
 


配信の画質については、ゲームなどで美麗と言われるものについては
ビットレートとのバランス的にやや高めに設定しないと
ブロックノイズが発生しやすい。実写はその点ではまたましである。
 
[実写とゲームのサンプルライブ画像]
 

 

■使用時の注意点
一般的に複数サービスへのストリーミングは、その作業を代行してくれるサイトなどを利用する方が
通信などの負担を考えると楽であり、おすすめではある。
ただ、この場合、代行サイトの対応状況や安定度合いなどは
ユーザー側ではコントロールできないなどある。

複数ストリームを実行することで、その分ネットワークの負荷が増大する
Upの通信がよりシビアになるので、事前にネットワークの状態チェックは必須
 
複数ストリームを実施する組み合わせは、基本的なイメージとして
Youtube、Twitch、Facebookとプラス1[NDI、RTSMPなど]の組み合わせが有効
 
例:Youtube x2、Twitch、Facebook、NDI =合計5ストリーム
 
 
 
 

■活用方法
上記でも出ているが、複数サイトへの同時配信(例:YoutubeとTwitch、Facebook、など)と合わせて
バックアップ配信やローカル配信なども可能なので、配信サービスを本格的にやるならばあり

 
 
■価格について
賛否分かれるところですが、機能部分を考えるとお値段以上
一般的に単体配信を行う専用ハードだけで数万円クラスとなり
複数同時となると、単純に掛け算をしただけでも価値はありかと
ネットワークの分散なども考えるとお得ではある。
 
 
 

■総評として
辛くいえば、6ストリーム同時の条件等が惜しい点ではあるが、
それ以外は期待以上と言っていいかと思います。
配信の品質もまずまず。
APIを利用したコントロールも可能で、作り込みもかなりできる機種となっている。
簡易使用も本格使用も可能となるので、満足度としては高いと言えるかと思います。
 
 
 
 
 

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