今更ですけど、MacBookProでeGPUを!

さて、今回は今更感がありますけど、MacでeGPUについて紹介と実践です。

ちなみにそもそもeGPUとは?という方は少ないかもしれませんが、

誤解のない程度にサクッと解説

eGPUとは"External Graphics Processing Unit."の略で
GPU専用のグラフィックカードを持たない、またはスペック不足等を補うために
内蔵すべきGPUを外付けで追加できるようにしたものです。
これは高速データ転送を可能とするThnderbolt3[以後、T3と表記]の登場で
通常、内蔵で高速かつ大量のデータ転送を行なうGPUが、外付けでも可能な帯域が確保できるようになったために可能となった技術の一つです。

例として

普段は持ち運び重視のウルトラライトノートPCも
自宅では、T3経由で追加のGPUを搭載することでゲーミングや動画編集マシンとして使用できることを可能とした感じです。

続いては、なぜ今更感があるeGPUを導入することを検討しているのか?
という点ですね!

一番の要因は、動画編集時に処理待ちやリアルタイム処理の処理落ちがあること
年間650本ちかい動画を作成する(仕事・プライベートなど含めて)のですが、
この処理待ちや処理落ちといった動作のストレスは月に1本や週1本とは違い
年間すると結構な時間や不満となりつつあります。特にDroneの映像は4K映像が多い
この影響は顕著です。

(以下で出てくるスコア等の数字はざっくりしたものですw参考値としてみてください)

スペック不足?なら!


単純に考えると、スペック不足を感じているのであれば、PCを買い換えればいい!
というのが通常パターンかと思います。
ただ、そうもいかないのがこの世の中でございます。

1つには、まず丸っと買えるほどの予算的問題
もう一つは、高額な投資をするほど劇的なスペックアップが望めない

CPU等ひび発展しているものではあるのですが、
ここ数年、特にマルチコアが加速した以降はもともと低いスペックPCでない限り
上位モデルのスペックアップは投資額イコールとはならないケースが多い
あと、問題となっている部分として、動画編集などのスピードがあるのですが、
これについては、CPUだけではなく、GPUも重要です。
CPUをアップするよりも、個別でGPUだけを交換した方が、動画編集などの場合は体感としてグッと性能アップが感じ取れやすい傾向にあるので、
丸々PCを買い換えるよりも低コスト(実際は低コストではない・・・)で、いい!
とまぁ〜そのばしのぎの言い訳でございます。

とりあえず、自分のPCについてとeGPUへの流れ


動画編集のメインPCはMacBookPro 15インチ(2016年)モデルとなります。



CPUはすでに体感しづらい?


ちなみにCPUはIntel Corei7 の第六世代となり、スレッド数は8となる
2019年モデルの最上位は 第八世代のCorei9となり、スレッド数は12
スレッドとは、PCからみたCPUの処理個数 8スレットは8個の頭って感じで
見た目はこんな感じに見える!



で、1スレあたりの性能スコア

2016年 で 4308
2019年 で 5343

となる、実際2019年モデルは Corei9でさらに上位のものとなるので、端的な比較として微妙ではります。
さすが、スレッドが多くなる分、マルチコアではそれなりの差がでるのですが、

2016年 で 14189
2019年 で 22546

一見するとすごく伸びているというかんじですけど、スレッド数が多くなっていること、
Core-i9でワンランク上のモデルであること、2016年から3年が経過していること
などを考慮すると、この数値がさすが!問えるかと微妙です。

例えば、2016年もでるを2019年モデルと同じスレッド数に単純にした場合

14189/8=1773/スレ
2016年は8スレ、2019年は12スレ 4スレ分多い
1773 * 4 =7092 +14189 =21281

となり 3年で上位モデルが1300スコアアップといった感じなると
これに数十万円をかけるとなると微妙・・・・と感じずにはいられない
特にすでに上位MacBookProを所有している場合はどうしても体感度合いはすくなくなる
現状が下位のモデルを使用しているのであれば、体感はUpしやすいのですけど

またMacBookProの場合、2016年モデルではすでにT3のみのインターフェイスとなっているので、外部接続の違いから買い換えるという理由も作りにくい

つまり、端的にCPUの性能Upは丸ごと買い換えるほどスペックアップと体感はしづらい傾向にある。ただ、例外としてあげられるのが、映像処理部分で、スペックがもろに出る部分です。写真や動画にはCPU以外にGPUが大きく影響する傾向にあります。
CPUがさほどアップしていない状態で、GPUどれほど進化しているのか?
GPUがある程度進化しているのであれば、映像処理時は効果が体感できるレベルになる可能性がある?と思われます。

GPUの進化

いきなりですが、ベンチマークスコアです。

2016年モデルは Radeon Pro 460 スコア:50000
2019年モデルは Radeon Pro Vega 20  スコア:87000前後

おっと!これはそこそこ進化しているのは?約1.7倍と思ったのですが、
ここでポイントとなるのが、Radeon Proという存在です。
このProシリーズはメインとしてノートPC向け等にカスタムされたものであるということ
つまり、RadeonのRXシリーズの同じナンバリング RX460と比べると性能はやや控えめになる

RX460 スコア:76000 前後

ここで調べていてきがつく、???あれ? RX460 スコア:76000 前後と
Pro Vega 20  スコア:87000前後 ってあまり差がなくない?
RX460はひと世代前のGPU(細かくは数世代前ですけど)、安価で手に入る
中古ならば数千円単位の代物です。しかも新しい世代のGPUも昨今の
マイニングブームが落ち着いて、価格も下落傾向にある!
で、さらに最近の世代でRX580もあるのですが、
ちょいとニッチにRX590がお手頃値段で出回っていることを思い出す!

例:
価格:¥ 24,656

RX590はもともとWindowsマシンにRX480から変更したいと思ってチェックしていた!

その、気になるGPUのスコアは?

RX590 スコア:139000前後 ・・・・・あ?Vaga20を超えたw
おまけとして、RX580 スコア:135000前後 こちらもがっつり超えたw

2016年モデルから2.7倍!2019年 Vaga20 よりも1.5倍程度のスコア!!

これはeGPUでちょい足しした方が、部分的な性能Up体感が大きく
費用対効果つまりコスパがいいのでは?と思い始まるのですのことよ!

(もちろん、MacBookProを新しいモデルのCorei9にして、eGPUでRX590にした方が一番いいですけでも・・・お金がない!ww)

ではコスパよし!とするためには現状確認

コスパ良しのeGPUを考えてみる!

買い換えるならば!今以上!と考える

丸ごと買い換えるので、下取りor買取で現状のMacBookProさんを出すと
どれだけ頑張っても 約13万程度でした(簡易見積もりのMax金額)
2019年モデルと現状よりも最低限いい構成とする場合、金額は税込40万円程度


つまり、どうしたって追加資金として 最低27万円程度が必要となる。
(これに加えて、買取手続きのタイミングや想定以下の買取価格などがある場合があり、27万円以上の出費も十分ありえる)

de!
さっきのGPU(RX590)は価格が2万5千円前後
多めに見て、3万円としても、あと24万円以内にケースが購入できれば
(ってそんなに高いケースはまずないのですけどね・・・)
グラフィック性能だけなら、買い替えよりも1.6倍程度の性能が得られるということになる!・・・なるはずですww

さらに、補足なのですが、映像編集以外でもMacBookProは使用しており
ビジネス文書作成からプレゼン資料作成などなど、ただ、この手の作業では
スペック不足を感じたことがない
2016年のモデルで、この手の作業はすでにスペックオーバー気味ですw
つまりボトルネック?というか、自分的にストレスとなっている、映像編集部分にピンポイントで効果が望めるのではないか?しかも買い換えるよりも低コストで!

となるとこれはeGPUをやるしかないでしょ!ってところになるわけです。

前振りにどれだけかけるのか?と突っ込まれそうですが、
ここからがスタートです。

eGPUの導入パターン


ざっくりいうと2パターンです。

eGPUをMacBookProに導入するとなると、大きく分けて2つの種類があります。

1.eGPUとしてすでにGPUがセットされた 一体型

例:
eGPU Blackmagic Radeon Pro 580
eGPU Blackmagic Radeon Pro 580
posted with amazlet at 19.04.23
Blackmagic
売り上げランキング: 1,091

価格:¥67,800円

2.ケースとGPUが別売りの ケース個別型

例:



それぞれ特色があるのですが、その前に前提条件として
MacBookProなどのApple系は基本AMD社製Radeonシリーズが対応となります。NVIDIAでも動作させることができない訳ではないのですが、
安定稼働や特殊性を考えると、Apple側がeGPUとしてサポートしているGPUシリーズをチョイスするのがベストかと思います。

Appleが対応していると公表しているGPU
AMD Radeon RX 470、RX 480、RX 570、RX 580
AMD Radeon RX Vega 56、Vega 64、Vega Frontier Edition Air、
AMD Radeon Pro WX 9100、WX 7100


続いて特色

1.一体型のメリット&デメリット

まずはメリットとしてあげられるのは、セットアップが簡単であり
基本的に開封したら、T3ケーブルを繋げればOKタイプがおおい
また、映像出力だけではなく、有線LANやUSBポートなども実装されている場合がある。

2.ケース個別型のメリット&デメリット

簡単な部類ではあるものの、自分んで組み立てる必要がある。
組み合わせはメーカーが保証しているもの以外は未サポートです。
また、サポート対象であっても、相性問題等が発生する場合がある。
GPUがケースにハマるか?(サイズ的に)などケースごとに気にしなければならないことがある。ただ、GPUは好みに合わせて選択が可能であること
→ケースが持つのであれば、次世代でも使用可能となる!

(一体型やケース個別型は私が仕分けのために命名しただけで、一般的ではないです)

さらに、ケース個別型には主に2パターンある
1.シンプルにGPUが追加できるもの
2.HDMIやT3のデイジーチェーン、有線LANが搭載されているもの

お値段についてですが、一般的に一体型の方が内容的に高い傾向にある。
一番安価な構成としては、ケース個別型のシンプルなものと適度なGPUを組み合わせるパターンですね

選択の前に出ているものの確認


チョイスですけど
・とりあえず、コスト面から言えば、eGPUに拡張性(追加ポート)は特に必要なし
(欲を言えば欲しいのですけど、優先すべきはeGPUの恩恵)
・上記と同様でコスト的に高く、将来性が薄い一体型は除外です。

となると、ケース個別型でシンプルにGPUのみがセットできるものが望ましいとなる
個人的にはBlackMagicのeGPUがデザインと拡張性、性能についても十分なのですが、
Pro580で9万6千円と高い!で、日本では基本Appleストアぐらいしか取り扱いがない・・・というのがネック、あとProっていうのも気になる点です。

ケース型でシンプルなものとなると

AKiTiO Node Lite https://amzn.to/2VsFXze 3万4千円前後
SAPPHIRE GEARBOX VD6875 https://amzn.to/2VkjtAm 4万8千円前後
SONNET  eGFX Breakaway Box 550W https://amzn.to/2XFeQOF 4万4千円前後
ASUSTeK ROG-XG-STATION-2 https://amzn.to/2PvVbxW 6万6千円前後
Razer Core X https://amzn.to/2DuXwEh 3万6千円前後

といった感じです。
そして、GPU側のお値段ですが、サクッと手に入るものとすると

・RX560 ¥12000〜
・RX570 ¥14800〜
・RX580 ¥22000〜
・RX590 ¥24000〜
・Vega 56 ¥40000〜
・Vega 64 ¥43000〜
・Radeon Ⅶ ¥89000〜

価格対スコアがいいのはRX570前後といった感じです
おおよその最低価格と、スコアもおおよその平均値で算出しているので、各メーカーから出ているものや内容によっては誤差が発生することをご留意ください

さて、価格設定です!

ケース個別型をチョイスした理由はざっくりとシンプル、安価がメイン
なので一体型の価格を超えるのであれば、それなりの理由がないと・・・
つまり、一体型
価格:¥67800円 

RX580を搭載した一体型の67800円が一定のラインとなる。
あと、本当はBlackMagicのPro580が欲しかった!というのがあるので
最大でも96984円以下にしたいところです。

ケース選びのポイントとしては、搭載サイズと電源容量です。
サイズはそのままですが、スペースがあればあるほど、物理的に大きいGPUが搭載可能となるので有利である。現状、2スロットがスタンダードですが、数年後には負荷が増大、追加コアなどがあって、3スロットなんてのもなしとは言い切れない
電源はGPUを使う中で重要です。ぴったり容量よりも多目がいいですし、少ない場合は安定稼働しない場合も多々あります。
という事で、ケースの必要項目を順位化させて、チョイスすると?

・Razer CoreX
メーカーストア:36404円[送料税金含む] Amazonでは正式取り扱いなし

Razer CoreX ということになりました!
大きな理由としては、価格が2番目に安いながら、搭載サイズに余裕があり
電源容量も500Wオーバーと今後のハイエンドGPUにも対応できる予感で
使い道がそこそこありそうな雰囲気だからです。

で、目標額ざっくり68000円としたとき 36000円を引くと
のこりは32000円 これでRX580以上のものを購入すれば、コスパに優れた
シンプルながら今後も使用できるeGPUが出来上がる!という予想です。

この3200円の価格であれば、RX580またはRX590でも十分お釣りがくるレベルです。

・MSI Radeon RX 570 ARMOR ¥14800円
・玄人志向 AMD Radeon RX 580 ¥22980円
・ASRock RX590 ¥24629円

と、ここでみつけたのが・・・・
MSI の Radeon Vega 56 AirBoost! 39500円!
お値段としては7千円ほどオーバーではあるが、アーキテクチャが違い
スコア的にも平気30000ほど違いがある!
現状の2016 Pro460が50000と考えると、その差が大きくさらに感じる!
2016年モデルの2/3程度の性能アップがあると考えると7千円は決して痛い値段ではなく
むしろRX580の場合、一体型とほぼどう性能でやややすいかな?レベルとなるのは
ややいただけないといいますか、理解はできても納得はできないかな?

決定

構成は下記に決定
GPU:MSI Radeon RX Vega 56 Air Boost https://amzn.to/2PpDGzj
MSI Radeon RX Vega 56 Air Boost 8G OC グラフィックスボード VD6516
MSI COMPUTER (2017-12-22)
売り上げランキング: 5,762


さて、長くなったの今回はここまで
次回は、現物の着弾から導入かな?と思います。





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