ドローンの新規制からみる現状の課題とこれから問題

たまには真面目な話
 
ここではドローンの新しい規制内容等には特に言及していません
また、その可否について問うものではないです。
 
 
現状の課題
 
 個人的な見解として、新しい法律云々以前に現状のドローンを取り巻く環境に言えることは
現場が取り残されている状態であると言う事です。
現状の法律ではカバーできないために、法整備を進めるべく、新法案、ライセンスなどが思案されているが
現状はそれ以前の問題として、現状の法令が巡視できていない
これはユーザー側の問題も当然あるのではあるが、それ以上に問題で、かつユーザー側の問題となっている起因
それは、現状の法令が有効性が全く持ってない事です。
 
簡単にいえば、違法フライトをおこなっても特に何もないと言う現状
 
例えば、私が明日、DID地区で目視外フライトを実施したところで、まず捕まることはなく
裁かれることもない。極論、実害がなければ現状はなにをしても捕まることはない
実害とは?
・報道され公となり、動かざるをえない状況
・人的被害など、第三者へ被害がでる
これらがなければ、違法フライトを堂々とYoutubeへ公開したところで、
自称ドローン・ポリスがコメント蘭で騒ぐのみ
見つけたユーザーが通報したところで、実際に捕まるまで行くことは本当にレアケースであり
違法フライトをしたユーザーにとっては、レアケースでうけるリスクよりも、それ以外でうけるリターンの方が
遥かに大きく、有用であるのが現状です。
 
詰まるところ、現状の法律に抜け云々の前に正しく実施できていないものを
新しくより厳しくしたところで、現状実施できるわけがないと言うことです。
個人的にはそれ以前に現状の法令をもっと遵守していくことにまずは注力することが先
 
例えば、バンバン捕まえて、速攻で罰金を払わせる
このための取締る地域の警察への教育、サポートを優先して行うのが先である!
 
といった感じです。現状のざっくりルールも守れないものが、より厳しく細くルール作成をしたところで
ドローンはどこからでも入手が可能であり、飛ばすことが可能です。
ルールを守らないのであれば、飛ばせない環境・場所などはないのですから
 
またこれらの弊害は、正しく実施されない現行の法律を正しく守ろうと活動している方にとって
足かせでしか無くなっており、そこに新しい法令・・・・・賛成しろ、歓迎しろと言う方がむりです。
 
まずは現状を机上で確認するのではなく、実情をしっかり見る。そして正しい状態へ補正しながら
そこで出てくる問題点、カバーできない部分を追加していくことが正しい道なのではないかと思います。
 
さらにこの頭でっかち状態のまま進んでいくと新しい問題が発生します。
現状の問題が解決できないのに・・・・
 
これからの問題・・・・過去に学べない、利権にウハウハJAPAN
 
さて、今現在(2021年05月某日)、新しい法令やライセンスなど最終段階まで決まっているわけではないですが
駄々もれてくる情報から、Drone業界の危惧すべき問題点について
 
繰り返しになりますが、タレ流れてくる情報が全てそのまま実施された場合
おおよそ周辺諸国のドローンに関連する法令とは解離したものとなることはほぼ明白です。
細かい内容については触れませんが、このままでは日本独自のドローン仕様、ドローン運用、となる模様です。
当然、諸外国と共通する部分はありますが、さりとて・・・・
こうなると見えてくるのは、ドローン業界のガラパゴス化、そして
数年から十数年後に発生する 技術格差や運用格差からのガラパゴスの解放・・・・・
そして、日本シェアNo1とかをうたう国内ドローンメーカーの衰退・・・・
海外メーカーの台頭・・・・
日本のドローン産業の陳腐化・・・・
それでも一部のメーカーは生き残りをかけて・・・・・
 
何か聞き覚えのある言葉と流れ? そう、今の携帯(スマートフォン)業界の流れです。
当初、ほぼ日本独自の仕様による運用(2Gから3G時代にかけて)を行い、それに準拠した
日本国内メーカーが台頭する NECの折り畳み携帯Nシリーズ、16和音搭載のXXXXXなどなど
しかし、4Gへの移行に伴いネットワークの改変、規格の移行、新規参入などの発生
ガラパゴスが崩壊したと同時に携帯からスマートフォンへと移行
こっそり、旧時代も国内でもスマートフォンというのは存在していたが、国内仕様に合わすために
かなり歪な状態で、機能に似合わない価格などでリリースされていたりもしますね(汗
 
MVMOで低価格、スマートフォンも低価格化、5Gへの進化・・・
日本国内向けに開発、製造していたため、世界規模の開発、製造には価格などで勝負にならず
結果として現在では ほぼ国内メーカーが見る影もない状態であり、
少なくとも、ガラパゴス時代の情勢とは全く逆の状態となっている。
 
さて、かなりドローンから外れた話でしたが、意外とそうでもない
このまま日本独自の仕様、企画、法令を遵守できる物は当然といっていいほど
国内メーカーに限られ始め、国内メーカーも世界向けではなく、国内準拠として
採算をもれらに合わせ、海外メーカーは参入する旨味もなくなる。
 
例えば、DJIならばこのままでは国内で200g以上のドローンのリリースは停止
Miniシリーズのみ発売、それ以外は日本以外でリリース
国内でDJIのMavicやPhantom以上のクラスを購入するには専用の代理店が
日本カスタマイズした、価格が2.5倍ぐらいのを購入しなくてはならない
(すでにSkydioなど一部のメーカーがその兆候を見せつつある)
自由に購入できない。また個人ならばサポートもないなんてことも・・・・
 
国内しか見なくなった。日本国内メーカーは、より独自色の高価な機能を盛り込む
その間に海外は新しい規格で、世界基準となる様な・・・
例えば電波圏外が実質存在しない、5G And GPS And 5GHzを束ねて
必要に応じて切り替えながら通信を行うドローンを開発して・・・・なんてね
そして、海外では普通にドローンタクシーや宅配などが加速度的に進み
根本的に遅れをなす日本、そしてガラパゴスの解放・・・それはいつぞやの様な状況へと
 
日本独自のルールに世界があわせてくるならばいいのですけど
そうなることも薄く・・・・
 
新しい法令が施行されて、10年前後はそれなりに国内の関係者にはにぎわいのある
ドローン業界となるが、その後、15年後ぐらいからは・・・・の様匂いがする。

今のスマートフォン業界等の技術系業界の過去事例に学ばない(汗
それよりも目の前にある、利権の旨味が優先され、対外的には綺麗な法整備(汗
 
新しい法令に関しては、個人的には歓迎する部分もありますが、現状では?
そうならない様にして欲しいので、個人的な思いをペッタッとしておきます。
 
なんとなくやるせなす。ずっと続けたいが、面白みの少ない業界になる雰囲気
ではでは・・・・
 
 

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