DJI MavicProとPhantom4Pro+ 記録媒体(microSDカード)選びについてちょこっと
昨今のカメラの性能が格段によくなると同時に低価格化が進むに伴い
いろいろと問題が出てきます。 その一つが記憶媒体選びです。
今回は空撮用ドローン DJI MavicProとPhantom4Proをメインにして
最適なものは?って所をご紹介です。
いろいろと書く前に、とりあえず、上記のドローン2台が提示している
記録媒体の制約を確認です。
そしてもう一個、ポイントとなるのが、記録動画のビットレートです。
それぞれ下記の様な感じです。
それでは各項目についてざっくり解説
まず、各モデル共通なこととして、記録媒体はmicroSDカードです。
ドローン問わず、最近のデジタル機器の記録媒体としては一番の主流と言っていいかと思います。これに関しては説明不要かと思いますので、割愛です。
次に、FAT32とexFATは記録媒体の記録方式(ファイルシステム)です。FAT32の方が古く、扱える容量に制限がありますので、記録媒体全体のサイズとして最大32GBとなり、exFATは大容量化が進んだためにあらたに作られた記録方式で、現状は256TBまで作成可能となています。事実上は無限に近いですね!
ただ、FAT32の方が使われていることが多く、対応機種も多い状態です。
次に問題となる点、クラスについてです。
どちらも共通で、クラス10またはUHS-1規格が必要と成っています。
今回出てきたものを含めてざくっとどんな値なのかは下記の通りです。
※Classは2〜10まであり、それぞれクラスの値がそのまま読み書きスピードです。
あくまで最低なので、これ以上のスピードのものも存在しますが、現状のクラス分け
最大が読み書き30MB/sのUHS-3となっています。ちなみにClassが最初に策定され、その後にUHS-1が追加されました。今の所Class10以上(Class20など)はないです。UHS-3以降もまだなく、30MB/s以上のものは一律UHS-3となります。100MB/sでもUSH-3、30MB/sでもUHS-3です。(Classも同様です。)
めんどくさいことにClassとUHSは別ものとして扱うので、読み書きが40MB/sあるものの場合、Class10とUHS-3の表記がmicroSDに記載されることとなります。
さて、クラス分けがなぜ必要か?ですが、記録する際に、記録映像が大きくなるにつれて、秒間で発生する書き込みスピードがとても大事(大きく)になってきます。
そこで、ポイントとなるのが、最大ビットレートです。
これは秒間にどれだけのデータが最大で書き込み(メインは書き込み)されるか?という値です。注意点としては、単位で「Mbps」で、クラス表示にあるMB/sとは違う点です。
細かい点は置いておき、ざっくりと8Mbps=1MB/sとなります。
つまり
DJI MavicProは最大60Mbps=7.5MB/s程度の書き込みが発生します。
DJI Phantom4Proならば最大100Mbps=12.5MB/sとなります。
ただし、読み書きが同時に発生する場合やファイルの切れ目などイレギュラーな動作などが発生して、上記以上のスピードが要求される場合があります。そのため、ある程度余裕を持ったスピードが必要になります。そのため、Phantom4Proでは制約事項として、15MB/s以上が必要になっています。MavicProもクラス10以上(10MB/s)程度となっているわけです
ではでは、クラス10またはUSH-1レベルならなんでもいいのか?となるのですが、
そうではなく、クラス10、USH-1といってもいろいろあります。特にPhantom4Proにかんしては15MB/sとなるとクラス10をぎりぎり満たしているレベルではアウトになります。
そこで、一つの指標として出てくるのが、ドローン本体に標準付属してくるmicroSDカードです。
付属してくるのはパナソニック製クラス10 USH-3の16GBモデルになります。
(上記の16GBモデルです)
こいつの性能を確認してみました。
※テストは5回実施して、平均値に近いものをチョイスします。
Read:90MB/s、Write42MB/sとなり、どちらもUSH-3を軽く満たしている状態です。
ちなみにこのモデル海外限定ではなく、日本国内でも購入可能です。
Panasonic製なので、当たり前かもしれませんけどね・・
ただ、価格としてはそこそこ高いモデルです。
Phantom4Proの15MB/sもクリアしており、性能的には問題なく、録画する際にもトラブル等はないのですが、いかんせん16GBです。4K動画を撮影するにはやや容量不足です。
ではどれくらいの容量をチョイスすべきか?という点ですが、そちらについては
以前記載したDJI MavicProとDJI Phantom4Proの撮影時間の目安についてを参照してください
やはり、安全策としては、UHS-3対応の32GB〜64GBかと思います。
ただし、現状はそれなりにお値段がします。
狙い目としては、
性能としてはこんな感じです。
あれ?ライトが24MB/sで、30MB/sに達していない???
そこは安価なモデルのご愛嬌です。製品自体の紹介でもリードのみの性能を記載している時点で、そんなことだろうね・・・ってんかんじですね
ただ、DJI MavicProとしての要求は満たされているのでOKデス。
テストで使用していますが、特に映像の落ち、劣化などなく、エラー等もないので、とりあえずの容量アップにはオススメです。
雰囲気的には、やはり30MB/s以上は確実にでないとだめといったかんじですね
なので、安全策としてそこそこの性能をと思い購入したのが、
Samsung microSDXCカード 64GB PRO Class10 U3 MB-MG64EA/FFP
性能はこんな感じです。
性能的にはややオーバースペック気味ですが、5千円を切る価格で64GB
C4K/60fpsが約1時間撮影が可能となると、運用としてもかなり楽ですので、
下手に性能が中途半端で、微妙なお値段を購入するぐらいならいいかと思います。
ちなみにSanDiskあたりもオススメです。
Transcendもいいのですが、過去に数回あたりを引いたことがあったり、モデルによっては極端に熱などに弱いということもあり、個人的には避けているメーカーだったりしますが、お安い部類ではあります。
その他の有名メーカー品もあるのですが、いかんせん高い!ので、却下しています。
ということで、今回は記録媒体(microSDカード)についてでした。
空撮にとっては大事な部分ではありますが、適当にチョイスしがちなので、
あとで痛い目を見ないためにも、ある程度、しっかりと選んだほうがいいので参考になれば幸いです。
ではでは!
いろいろと問題が出てきます。 その一つが記憶媒体選びです。
今回は空撮用ドローン DJI MavicProとPhantom4Proをメインにして
最適なものは?って所をご紹介です。
DJI (2016-09-29)
売り上げランキング: 6,856
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いろいろと書く前に、とりあえず、上記のドローン2台が提示している
記録媒体の制約を確認です。
DJI MavicProとPhantom4Proの記録媒体制約
DJI MavicPro | |
対応ファイル形式
|
FAT32(32GB 以下)、exFAT(32GB)
|
対応 SD カード
|
microSD™
最大容量:64GB クラス 10 または UHS-1 規格が必要
|
DJI Phantom4Pro | |
対応ファイルシステム
|
FAT32 (≤ 32 GB); exFAT (> 32 GB)
|
対応SDカード
|
microSD、最大容量:128GB.
書き込み速度 15MB/s以上、クラス10またはUHS-1が必要
|
そしてもう一個、ポイントとなるのが、記録動画のビットレートです。
それぞれ下記の様な感じです。
モデル
|
最大ビットレート
|
DJI MavicPro
|
60Mbps
|
DJI Phantom4Pro
|
100Mbps
|
それでは各項目についてざっくり解説
各項目について
まず、各モデル共通なこととして、記録媒体はmicroSDカードです。
ドローン問わず、最近のデジタル機器の記録媒体としては一番の主流と言っていいかと思います。これに関しては説明不要かと思いますので、割愛です。
次に、FAT32とexFATは記録媒体の記録方式(ファイルシステム)です。FAT32の方が古く、扱える容量に制限がありますので、記録媒体全体のサイズとして最大32GBとなり、exFATは大容量化が進んだためにあらたに作られた記録方式で、現状は256TBまで作成可能となています。事実上は無限に近いですね!
ただ、FAT32の方が使われていることが多く、対応機種も多い状態です。
次に問題となる点、クラスについてです。
どちらも共通で、クラス10またはUHS-1規格が必要と成っています。
クラス10、UHS-1とは?
簡単に言ってしまうと、記録媒体の読み書きスピードのランクです。今回出てきたものを含めてざくっとどんな値なのかは下記の通りです。
クラス
|
読み書き時の最低速度
|
Class6
|
6MB/s
|
Class10
|
10MB/s
|
UHS-1
|
10MB/s
|
UHS-3
|
30MB/s
|
あくまで最低なので、これ以上のスピードのものも存在しますが、現状のクラス分け
最大が読み書き30MB/sのUHS-3となっています。ちなみにClassが最初に策定され、その後にUHS-1が追加されました。今の所Class10以上(Class20など)はないです。UHS-3以降もまだなく、30MB/s以上のものは一律UHS-3となります。100MB/sでもUSH-3、30MB/sでもUHS-3です。(Classも同様です。)
めんどくさいことにClassとUHSは別ものとして扱うので、読み書きが40MB/sあるものの場合、Class10とUHS-3の表記がmicroSDに記載されることとなります。
必要な性能について
さて、クラス分けがなぜ必要か?ですが、記録する際に、記録映像が大きくなるにつれて、秒間で発生する書き込みスピードがとても大事(大きく)になってきます。
そこで、ポイントとなるのが、最大ビットレートです。
これは秒間にどれだけのデータが最大で書き込み(メインは書き込み)されるか?という値です。注意点としては、単位で「Mbps」で、クラス表示にあるMB/sとは違う点です。
細かい点は置いておき、ざっくりと8Mbps=1MB/sとなります。
つまり
DJI MavicProは最大60Mbps=7.5MB/s程度の書き込みが発生します。
DJI Phantom4Proならば最大100Mbps=12.5MB/sとなります。
ただし、読み書きが同時に発生する場合やファイルの切れ目などイレギュラーな動作などが発生して、上記以上のスピードが要求される場合があります。そのため、ある程度余裕を持ったスピードが必要になります。そのため、Phantom4Proでは制約事項として、15MB/s以上が必要になっています。MavicProもクラス10以上(10MB/s)程度となっているわけです
ではでは、クラス10またはUSH-1レベルならなんでもいいのか?となるのですが、
そうではなく、クラス10、USH-1といってもいろいろあります。特にPhantom4Proにかんしては15MB/sとなるとクラス10をぎりぎり満たしているレベルではアウトになります。
そこで、一つの指標として出てくるのが、ドローン本体に標準付属してくるmicroSDカードです。
付属してくるのはパナソニック製クラス10 USH-3の16GBモデルになります。
パナソニック (2016-02-19)
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こいつの性能を確認してみました。
※テストは5回実施して、平均値に近いものをチョイスします。
Read:90MB/s、Write42MB/sとなり、どちらもUSH-3を軽く満たしている状態です。
ちなみにこのモデル海外限定ではなく、日本国内でも購入可能です。
Panasonic製なので、当たり前かもしれませんけどね・・
ただ、価格としてはそこそこ高いモデルです。
Phantom4Proの15MB/sもクリアしており、性能的には問題なく、録画する際にもトラブル等はないのですが、いかんせん16GBです。4K動画を撮影するにはやや容量不足です。
ではどれくらいの容量をチョイスすべきか?という点ですが、そちらについては
以前記載したDJI MavicProとDJI Phantom4Proの撮影時間の目安についてを参照してください
オススメは?
やはり、安全策としては、UHS-3対応の32GB〜64GBかと思います。
ただし、現状はそれなりにお値段がします。
狙い目としては、
DJI MavicProは
TOSHIBA EXCERIA 32GB ぐらいが安価でコンスタントな性能です。
東芝
売り上げランキング: 3,608
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性能としてはこんな感じです。
あれ?ライトが24MB/sで、30MB/sに達していない???
そこは安価なモデルのご愛嬌です。製品自体の紹介でもリードのみの性能を記載している時点で、そんなことだろうね・・・ってんかんじですね
ただ、DJI MavicProとしての要求は満たされているのでOKデス。
テストで使用していますが、特に映像の落ち、劣化などなく、エラー等もないので、とりあえずの容量アップにはオススメです。
DJI Phantom4Proは?
こちらも条件としては、TOSHIBA EXCERIA 32GBでお良さげなきもしますが、あまりオススメできません、というのも、実使用でC4K(4096×2160)の撮影をしている最中に数回エラーが発生していました。多分、瞬間的に書き込み、読み込みなどが一気に発生したためにC4K/60fps@100Mbpsには耐えれなかたのかと思います。雰囲気的には、やはり30MB/s以上は確実にでないとだめといったかんじですね
なので、安全策としてそこそこの性能をと思い購入したのが、
Samsung microSDXCカード 64GB PRO Class10 U3 MB-MG64EA/FFP
Samsung microSDXCカード 64GB PRO Class10 UHS-I U3対応 (最大読出速度90MB/s:最大書込速度80MB/s) MB-MG64EA/FFP
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性能的にはややオーバースペック気味ですが、5千円を切る価格で64GB
C4K/60fpsが約1時間撮影が可能となると、運用としてもかなり楽ですので、
下手に性能が中途半端で、微妙なお値段を購入するぐらいならいいかと思います。
ちなみにSanDiskあたりもオススメです。
64GB SanDisk サンディスク Extreme Pro microSDXCカード UHS-I U3 V30対応 633倍速 R:95MB/s 海外リテール SDSQXXG-064G-GN6MA
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ということで、今回は記録媒体(microSDカード)についてでした。
空撮にとっては大事な部分ではありますが、適当にチョイスしがちなので、
あとで痛い目を見ないためにも、ある程度、しっかりと選んだほうがいいので参考になれば幸いです。
ではでは!
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